きょうは本屋に行って歌集を買った。
第一歌集ができました。
— まほぴ⛵第一歌集3/21刊行 (@mhpokmt) March 20, 2022
『水上バス浅草行き』
⁰定価:1870円(本体1700円+税)⁰仕様:168ページ、B6変形上製
出版社:ナナロク社⁰装丁・絵:鈴木千佳子
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特に狙っていたわけではないんのだけど、平積みに「サイン本」と書かれているものしか見当たらなかったのでそれを買った。帯には「あの短歌のひとのはじめての歌集!」って書いてるけど、「あの短歌」がどの短歌を指すのかは知らない。
作者のサインというのがどういう意味を持つのかは、人それぞれなんだろう。いまのところ、僕にとっては正直さほど意味はない。この歌人さんの歌を Twitter でよく見かけて、あたたかいというか、「友達とこういう話ができたらうれしいだろうな」という感じが好きで、歌集が出るというのも Twitter で知ったので本屋に寄ったら買いたいなと思っていたくらいだった。
サイン、どこに書いてるんだろう、正直要らないけどなと思いながら本を開いたら、3ページ目くらいに、作者の名前と、歌が一首、黄色い色鉛筆で記されていた。
ここにいるあたたかい犬 もういない犬 いないけどいつづける犬 岡本真帆
サインと言ったら作者の名前くらいだと思っていたけど、歌が書かれていて意外だった。
祖父母が買っていた犬を思い出した。裏庭にいて、人が出てくると元気に走り回っていた。いなくなってから、裏庭がとても広くなったような気がした。祖父母の家に行く機会はそんなに多くなかったけど、行くたびに裏庭に犬いるんだろうなと思って、そういえばいないんだったを繰り返していた。祖父もいなくなって、あの家はどんどんと寂しいものになっていってしまった。実はこの歌は Twitter でもみかけたことがあった。そのときはあの犬のことを思い出さなかった。そういう意味だと手書きというのにもすこしはパワーがあるのかもしれない。