近所の駅前の本屋を歩いていたら、『ユリイカ』でヤマシタトモコの特集がされているのを見て、反射的に買ってしまった。表紙が朝と槙生さんの静けさのある風景。ユリイカなんて常にウォッチしている雑誌でもないし、本屋に行かなかったら気づかなかっただろう。本屋というのはこういうことが起こるのが良い。
一方で、もともと探していた目的の本は手に入らなかった。Amazon で買えば一発で手に入るようなものだけど、なんとなく本屋で買ってみたいと思って、足を運んだのだった(「なんとなく」とは言いつつ、最近は紙の本はなるべく書店で買うようにしている)。まず、その本屋にあるのかどうかわからない。新宿の紀伊国屋みたいな巨大本屋ならともかく、中型の書店だからそもそもあるのかどうかわからない。あるとしたらどこだろう。ドナルド・ノーマンの新著ってジャンルは何になる?心理学のところ?無い。そもそも心理学という棚が無い。若干、近さを感じる哲学の棚?『エスノグラフィー入門』とかいう本もあるし、もしかしたらこの棚かもしれない。無い。技術書の棚?無い。そもそもあるかどうかすらわからない本を探すのは非常におっくうだということに気付いてきた。かといって店員さんに話しかけたくない。無いなら新宿に行ったときに紀伊国屋で買えばいいだけなんだから。もしかして美術の棚?無い。デザイン関係もこの棚らしいが、無い。そもそも本のジャンル分けって難しいね。あ、ユリイカでヤマシタトモコ特集やってる。買おう。
どうでもいいけど、その本屋にはしばらくまえにセルフレジが導入されたのだけど、なぜかそれが現金のみで、自分はけっきょくレジに並んでクレジットカードで支払っている。なんで現金のみのセルフレジなんて導入したんだろう。現金支払いの人のほうが本にカバーをつけないとかなんとか色々あったのかな?